スカルプクレンジング・Skinification・熱スタイリングリスクの最前線【グローバル最新ヘアケアニュース②】

スカルプクレンジングの高級化 ― “頭皮のエステ”としての進化

ここ数年で世界的に注目を集めているのが「スカルプクレンジング（頭皮ディープクレンジング）」です。従来はシャンプー後に軽く汚れを落とす程度のものでしたが、現在は「頭皮の角質除去・毛穴の詰まり解消・皮脂バランスの調整」を目的とした専門トリートメントへと進化しています。

ニューヨークやロンドンでは「スカルプスパ」「スカルプエクスフォリエーション」と呼ばれる高級サロンメニューが登場し、1回あたり 200〜500ドル（約3〜7万円） という価格にもかかわらず人気を集めています【NY Post, 2025】。

スカルプクレンジングで使われる代表的成分

AHA（フルーツ酸）／BHA（サリチル酸）：角質除去・毛穴洗浄
クレイ（カオリン・ベントナイト）：余分な皮脂吸着
炭・チャコール：ディープクレンジング効果
植物エキス（ティーツリー・ローズマリー）：抗菌・抗炎症

日常でできる取り入れ方

週1回程度の「スカルプスクラブ」使用
クレンジング後は必ず「保湿系スカルプセラム」で乾燥対策
カラーやパーマ直後は刺激が強いので避ける

製品例

海外：Christophe Robin「Cleansing Purifying Scrub with Sea Salt」（約7000円）
国内：オルビス「スカルプリファイニングセラム」＋スカルプケアライン

日本ではまだラグジュアリー化が始まったばかりですが、「頭皮は肌と同じように特別なケアが必要」という意識が広がりつつあります。

“Skinification” ― 頭皮を“肌”として扱う時代へ

近年の大きな潮流として「Skinification（スキンケア化）」が挙げられます。これは 頭皮を顔の肌と同じようにケアする という考え方で、シャンプーやトリートメントに加え、美容液や保湿クリームのような役割を持つスカルプ製品が次々登場しています。

Skinificationの背景

消費者調査で 約65％が「髪よりも頭皮の健康を優先するようになった」 と回答【Glossy, 2025】
頭皮トラブル（乾燥・赤み・かゆみ）を「肌荒れの延長」ととらえる人が増加
化粧品メーカーも「頭皮用美容液」「頭皮用クリーム」をライン展開

気になる成分

ヒアルロン酸・グリセリン：保湿
ナイアシンアミド：皮膚バリア強化
パンテノール：抗炎症・修復
植物エキス（アロエ、カモミール）：鎮静

日常での実践ポイント

洗髪後は「頭皮用化粧水」を使って水分補給
紫外線が強い季節は「頭皮用UVスプレー」で保護
敏感肌タイプは「アルコールフリー」か「無香料」製品を選ぶと安心

製品例

海外：Kérastase「Genesis Serum Anti-Chute Fortifiant」（約1万円）
国内：資生堂「サブリミックワンダーシールド」（頭皮も含めてバリア保護）

Skinificationは、Faviewが大切にしている「髪と生活をつなげる」考え方と非常に相性がよいと考えています。

熱スタイリングのリスク ― 科学的警告が拡大中

アイロンやドライヤーなどの熱スタイリングは、日常に欠かせないルーティンになっています。しかし、2025年に入ってからは「熱と化学物質がもたらす健康リスク」に関する警告が増えています。

米国の研究では、ストレートアイロンを使用する際に、揮発性有機化合物（VOC）が発生し、ナノ粒子として肺に取り込まれる可能性 が指摘されています【The Sun, 2025】。長期的に使用することで呼吸器への影響やホルモンバランスへの悪影響の懸念も報告されています。

髪・頭皮への影響

タンパク質の熱変性により髪が脆くなる
キューティクルが剥がれやすくなり、枝毛や切れ毛が増加
高温による頭皮の乾燥・炎症

日常でできる対策

140〜160℃の低温設定でアイロンを使用（200℃以上はNG）
ヒートプロテクトスプレーを事前に塗布
週末は「ノーヒートデイ」を作る
ドライヤーは 15cm以上離して使用

製品例

海外：Dyson Supersonic ドライヤー（低温・高速乾燥）
国内：パナソニック「ナノケア EH-NA0J」（ナノイーで水分保持）

消費者にとっては「毎日の便利さ」と「健康リスク」のバランスが課題となります。記事では「完全にやめる必要はないが、正しい知識でリスクを減らすことが重要」と伝えると信頼性が高まります。

まとめ

今回取り上げた3つのテーマは、いずれも「髪と頭皮をより深く理解し、肌と同じようにケアする」という流れに直結しています。

スカルプクレンジング：ラグジュアリー化し、頭皮の“エステ”として人気拡大
Skinification：頭皮を肌として扱う新しいケア文化
熱スタイリングのリスク：最新研究で科学的な注意喚起が進む

Faviewブログでこれらを紹介することで、読者は「新しい世界のトレンド」と「日常で実践できる対策」の両方を学ぶことができ、髪と生活をつなげる意識がさらに高まるでしょう。